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「薪積みアート講習会」でご紹介した宮城県加美町で、
講習会のあとの午後は、会場を変えて講演会が開かれました。
最初の演者は、「薪割りスト」として全国的に有名な
岩手県の深澤光さん。

ヨーロッパでの薪利用のようすを詳しくご紹介いただきました。

自動的に薪が補給される薪ボイラーなども。
山間地であれば石油代を大幅に減らせますし、
もちろんカーボンニュートラルです。

日本は1970年代に薪を使うことをほぼやめてしまいましたが、
ヨーロッパの諸国はずっと使い続け、近年は利用が増えています。

その背景には、かつての石油ショックの時に、
ヨーロッパの国々はエネルギーの自給に真剣に取り組み、
高性能な薪ストーブや薪ボイラーの開発が進んだのですね。
下はドイツの雑誌の表紙。
薪を使い続けてきたドイツでも、なお「新しいエネルギー」として
さらに注目されているそうで。

かたや原発を廃止し、身近な再生可能エネルギーである薪を
積極的に利用している国があれば、
極東の小国は、再生可能エネルギーなんか使っていては発展できないと、
原発をいかに早く再稼働するかでもめているという。
わが国が環境先進国だなんて、よその国の人は思わないでしょうね。
また愚痴っぽくなってしまいましたが、
次は環境先進国ドイツから、レッテンバッハという小さな村の
村長さんの講演です。
レッテンバッハ村は、財政難で周辺の自治体と合併したのですが、
大きな町に行政機能をほとんど奪われ、
もともとの村はさびれる一方だったとか。
それに危機感を持ったこの方が、いろいろ活動し、
現在は村を昔のように分村し、
コンパクトな村の利点をいかして、
いまではドイツでもっとも幸せに暮らせる村として有名です。

こちらは村営のスーパー。
結婚式場や展示場として使えるスペースも備えています。
設計から建築から、村人の手作りだそうです。

地域通貨を導入し、地域内でお金が回る仕組み。

さまざまなサークル活動が盛んで、毎月何かしらのフェスティバルがあるそうです。

村に移住を希望する人には、面接で
「あなたは合唱団とブラスバンドのどちらに入りますか?」
と尋ねるそうです。
これは地域活動にどれだけ関心があるかを試す
いい方法ですよね。

電力は村で使う2倍の量を太陽光などの再生可能エネルギーで発電。
公共施設には薪ストーブや薪ボイラーを導入。
薪は村の農家から買い上げているそうです。

お孫さんが生まれ、
「孫がこの村で幸せに暮らすために、こうした取り組みをしている」
ということばにはとても説得力がありました。

「地域が自立する」というのはよく言われますが、
その現物を目の当たりにしたのは初めてのような気がします。
あまりに洗練されすぎていて、どこから参考にしてよいのかわかりませんが、
目標ができたというのは大きな収穫でした。

その後はパネルディスカッション。
コーディネーターの先生の質問がまた絶妙でした。
そして村長も、実際にやったひとだからこそ言える回答。
たいへん刺激を受けた一日でした。
つづく
講習会のあとの午後は、会場を変えて講演会が開かれました。
最初の演者は、「薪割りスト」として全国的に有名な
岩手県の深澤光さん。

ヨーロッパでの薪利用のようすを詳しくご紹介いただきました。

自動的に薪が補給される薪ボイラーなども。
山間地であれば石油代を大幅に減らせますし、
もちろんカーボンニュートラルです。

日本は1970年代に薪を使うことをほぼやめてしまいましたが、
ヨーロッパの諸国はずっと使い続け、近年は利用が増えています。

その背景には、かつての石油ショックの時に、
ヨーロッパの国々はエネルギーの自給に真剣に取り組み、
高性能な薪ストーブや薪ボイラーの開発が進んだのですね。
下はドイツの雑誌の表紙。
薪を使い続けてきたドイツでも、なお「新しいエネルギー」として
さらに注目されているそうで。

かたや原発を廃止し、身近な再生可能エネルギーである薪を
積極的に利用している国があれば、
極東の小国は、再生可能エネルギーなんか使っていては発展できないと、
原発をいかに早く再稼働するかでもめているという。
わが国が環境先進国だなんて、よその国の人は思わないでしょうね。
また愚痴っぽくなってしまいましたが、
次は環境先進国ドイツから、レッテンバッハという小さな村の
村長さんの講演です。
レッテンバッハ村は、財政難で周辺の自治体と合併したのですが、
大きな町に行政機能をほとんど奪われ、
もともとの村はさびれる一方だったとか。
それに危機感を持ったこの方が、いろいろ活動し、
現在は村を昔のように分村し、
コンパクトな村の利点をいかして、
いまではドイツでもっとも幸せに暮らせる村として有名です。

こちらは村営のスーパー。
結婚式場や展示場として使えるスペースも備えています。
設計から建築から、村人の手作りだそうです。

地域通貨を導入し、地域内でお金が回る仕組み。

さまざまなサークル活動が盛んで、毎月何かしらのフェスティバルがあるそうです。

村に移住を希望する人には、面接で
「あなたは合唱団とブラスバンドのどちらに入りますか?」
と尋ねるそうです。
これは地域活動にどれだけ関心があるかを試す
いい方法ですよね。

電力は村で使う2倍の量を太陽光などの再生可能エネルギーで発電。
公共施設には薪ストーブや薪ボイラーを導入。
薪は村の農家から買い上げているそうです。

お孫さんが生まれ、
「孫がこの村で幸せに暮らすために、こうした取り組みをしている」
ということばにはとても説得力がありました。

「地域が自立する」というのはよく言われますが、
その現物を目の当たりにしたのは初めてのような気がします。
あまりに洗練されすぎていて、どこから参考にしてよいのかわかりませんが、
目標ができたというのは大きな収穫でした。

その後はパネルディスカッション。
コーディネーターの先生の質問がまた絶妙でした。
そして村長も、実際にやったひとだからこそ言える回答。
たいへん刺激を受けた一日でした。
つづく
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