天栄・湯本 でどやま物語

これは都会しか知らない若者(だった)著者が、研究で訪れた山村での暮らしに感化されて、地域活性化に取り組み右往左往する物語です・・・

Author:星 昇(ほししょう) 旧姓富田。

博物館学芸員、フリーカメラマンを経て
2009年に大学の研究員として福島県天栄村湯本に移住。
震災直後の2011年5月には地元の女性と結婚し、
「星昇」というベタなアイドルのような名前になる。
現在切り花用リンドウ農家をするかたわら、
地元密着型の写真館や地域活性化のNPOの運営に携わっています。

専門は植物分類学。里山の歴史と資源利用。ネコノメソウ命。

それでは、はじまりはじまり・・・

震災

地熱沢水利用ハウスが注目されつつあります

視察受入れの記事で少し触れた、
共同通信社の記者さんが取材してくれた記事が配信されました。

さっそく、Yahoo!ニュースに。
※各記事はクリックすると拡大されます

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同じ記事が福島民友新聞にも。

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そして日経新聞にも。
ネットだけでなく、紙としても載っていたとの情報です。


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少し日を開けて、毎日新聞にも。
これには私も写真付きで載っています。


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SankeiBizにも。

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共同通信社さんのネットワーク、恐るべしです。

そしてこれらの記事を見かけた他のメディアからも
取材依頼が来ています。

KFB福島放送さん。

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9/13には、FMラジオのJ-WAVEで、
私が別所哲也さんと共演させていただきました。

さらにFTV福島テレビさんからの取材も受ける予定です。

いよいよ動き出した地熱ハウスとNPO法人湯田組の宣伝攻勢。

なぜ宣伝が必要か、については「湯本たなだ牧場」の記事のあとにでも。

つづく

冬眠する発電所

ここは湯本の道木沢(どうぎさわ)。
久々の晴れ間で、奥に二岐山がよく見えます。

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ちょっとアップにしてみますと、
画面下のほうになにやら並んでますね。

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正体はこれです。

といってもよくわからないかもしれませんが、
昨年湯本にできたメガソーラーです。

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作っていたときから、パネルの角度は緩いし足場は低いし、
雪の対策はどうなっているのかと思っていたら、案の定。

このようすだと、12月から3月の間は商売あがったりでしょう。

設置した業者さんがどこだかは知りませんが、
おそらく福島県内ではないと思います。

「天栄村」はいちおう福島県の中通り地方に属する自治体ですので、
中通りの気候を想定しての設計なのだと思いますが、
「天栄村湯本」は天気予報でも会津の注意報・警報が出ますし、
文化的にも気候的にも会津寄りです。

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ときどき人が来たり、重機が動いていたりしますが、
見ていてとても不憫な気持ちに・・・

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もう全国各地で農地や山林がメガソーラーになってきていますよね。

「地球にやさしい」ということばを免罪符にして、
未来に対してとてつもなく愚かなことをしているような・・・
そんな心配をしているのはわたしだけでしょうか。

この業者さんが悪いというわけではなくて、
そういうふうに仕向けている政策に問題があると思います。
再生可能エネルギーというのは、電気だけではないのですから。

そんなわたしは花を育て、薪を割っております。

つづく 

湯本の地熱・沢水農業ハウスへ視察団(長野県小谷村)

湯本で沢水と地熱を冷暖房に利用している
農業ハウスです。

この日はたくさんの人がいます。

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この方々は、はるばる長野県小谷村からいらっしゃいました。
副村長をはじめ、役場のみなさんのほか、観光業に携わるかたも。

小谷村でも同様の施設を作る計画があり、
その検討委員会をここ湯本で開こうということなのです。

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天栄村からも吉成産業振興課長と担当者さんが対応。

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ここの地熱利用システムを設計された業者さんからの説明ののち、

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実際に栽培に携わっている星あき子さんと小山毅くんによる
収穫体験。

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このレタス、とにかくやわらかくうまみがあり、
しかもものすごく日持ちがすると好評ですが、
この日もみなさんモリモリ食べてました。

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その後、湯本保育所に設置した
地中熱ヒートポンプによる暖房設備の見学。

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保育所の園庭の隅の方に地中熱の井戸が掘ってあります。
現在園児が0人のため休園中なのが残念なのですが。

湯本では待機児童なんていう問題はありませんので、
困っている方はぜひともIターンをお勧めします・・・

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つぎに湯本集落内に設置した水力を使った精米機「バンカリ」を見学。

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古民家智恵子邸で検討委員会を行ないました。

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夜は天栄村副村長さん、吉成産業振興課長も加わり、
小谷村視察団のみなさんと交流会を行ないました。

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その後二次会にも突入。
小谷村の副村長さんと語ってしまいました。

DSCF1333

湯本では震災よりずっと前から、
再生可能エネルギーの活用の取り組みをしてきました。

いま再生可能エネルギー=発電みたいな構図ができてしまっていますが、
湯本の再生可能エネルギーは発電以外の利用方法に重きを置いています。

電力会社の買い取り拒否問題なんかも出てきていますが、
それははじめから起こることは予想されていました。

また、再生可能エネルギーを電気に変えるということは、
その過程で多くのロスが出てしまうため、
どうしても従来の発電方法の方が効率がよいとなり、
結局市場の原理的には受け入れられないという問題もあります。

最終的には原発推進論者を後押ししてしまうことも考えられます。

湯本では、薪(バイオマス)はそのまま燃やして暖房で使う
薪ストーブの普及に取り組んでいますし、
上のバンカリなんかもその例です。

地熱ハウスは水の循環などに電力を使っていますが、
一般的な灯油の暖房などに比べたら
比較にならないくらい光熱費が少なく済んでいます。

再生可能エネルギーの「可能性」は、
発電以外の部分にも多く存在するという
見本になれればよいなと思っています。 

なお地熱ハウスは現在、役場の直営の施設となっています。
日本の再生可能エネルギー利用の最先端の形です。
天栄村としてもどんどんPRしていってもらいたいなと思っています。

おわりに、小谷村をはじめ、先日の長野県北部地震で
被災された皆様にお見舞いを申し上げたいと思います。
規模は違えど、直下型地震(H22.9.30)と震災に見舞われた湯本としても、
なにかできることはないかと思案しているところです。

つづく

三春と都路

わたしが東京の多摩市で学芸員をやっていたころ
たいへんお世話になったライターの方が、
わたしが福島へ移住するかしないかというころに
同じように福島へ引っ越したということを聞いていました。
 
その後、近くにいながらなかなかお会いすることがなかったのですが、
この春に7年ぶりくらいに再開しました。
 
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田村市都路に移住したものの、原発事故によって避難せざるをえなくなり、
いまは三春町のお城のすぐ下に住んでいらっしゃいます。
 
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最近はお城での自然観察会を開催したりしているそうで、
こちらでもご健在です。
 
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お城は春まっただ中で、早春植物がきれいでした。
 
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三春といえば滝桜が有名ですが、
町内にはたくさんのシダレザクラがあって、
どこに行っても絵になります。
 
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この日に使ったカメラはニコンD600。
レンズはAuto-Nikkor H/C 105mm F2.5、Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8S、
SIGMA AF APO-Macro 180mm F5.6、AF-S DX-Nikkor 18-200mm F3.5-5.6 VR
の4本。
 
フルサイズになってから、フィルムのころのような
単焦点回帰が起きています。
 
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ピクチャーコントロールはポートレートで彩度を+2。
ホワイトバランスは晴天でB-1です。
 
だからなんなのと。
 
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お城周辺をご案内いただいた後は、
もともとご自宅のあった田村市都路につれていっていただきました。
 
福島県在住のかたはご存知と思いますが、
都路は最近まで居住が制限されていました。
いまではこの人の住まいのある場所の制限も解除されましたが、
まだまだ暮らすには不便で、もうしばらく三春から通うことにするそうです。
 
まだ戻ってきている人も少なく、閑散とした雰囲気です。
春の農村としては違和感のある景色。
 
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家や道路の周辺だけ、妙にカラッとしているのは、
除染によって草木や土壌が取り除かれているからです。
 
右のかたがお世話になったKさん。
ザックのかたはいまの学芸員のかた(大学院時代の先輩です)。
 
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除染で出た土砂は、道路のわきなどに山積みにされています。
この袋のそばで線量を測っても、周辺より線量が高くなったりすることはありませんが、
あまり気持ちのよいものではありません。
 
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そしてこうした仮置き場にどんどんたまっていきます。
 
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山間地では平坦な土地が川沿いにしかないため、
川沿いの水田が仮置き場にされていきます。
 
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まったく異常な光景です。
 
複雑な気持ちでお別れし、帰宅してからもいろいろ考えてしまいました。
 
つづく

ホールボディーカウンターの結果

6月中旬のことですが、湯本にホールボディーカウンターがやってきました。
当然、ものは試しということで受けてきました。
 
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事前に講習会があったのですが、これがたいへん勉強になりました。
いまとなっては少しうろ覚えなのですが、こんなことを言っていました。
・内部被ばくでいちばん多いのは、大気中のラドン(もちろん自然にあるもの)
・自然にある放射線だけで、毎年平均(日本)2.1mSv被ばくしている
・今回調べるのはセシウムだけだが、カリウムを調べるとだれでも数千ベクレルほど検出される
などなど。
 
やっぱり自然界の放射性カリウムの量の方が、
摂取量としては圧倒的に多いわけですね。
 
その中でセシウムだけはちょとでも検出されると問題になるというのは、
もはや科学的とはいえない基準で世の中が動いているなと感じました。
 
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おそらく原発事故というのは、
そういう「科学への信頼の失墜」とか、よく言われましたが、
科学以外にもいろいろなものの信頼を失わせたのでしょうね。
もうみんな何を信じてよいのかわからなくなっているという。
 
それでもなお他の地域では原発を再稼働させようという動きが活発なこの国、
ほんとうにどうかしているとしか思えないですね。
 
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1か月ほどして結果がきましたが、
当然のごとくセシウムは不検出。
 
自家栽培のナメコとか食べましたけど、
セシウムは摂取しても排出されますので、
含有量の高いものを継続して食べなければ心配ないと。
 
少なくとも福島県内で出回っている食品を食べている分には
まったく問題ないと。
 
今後も身をもって証明していきたいと思います。
 
つづく
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