きもち金持ちのむらから ~天栄・湯本 でどやま物語~

「きもち金持ち」とは、薪がたくさんあると寒い冬も心豊かに暮らせるという意味。自給自足、相互扶助が残る農山村の「豊かさ」を表しています。

Author:星 昇(ほししょう) 旧姓富田。

福島県の山の中で里山再生、地域活性化、子育てしてるアラフォー。職業は写真館、警備員、郵便配達員、水道検針員、自然観察指導、農業、講演など。専門は植物分類学、里山史。天栄村文化財保護審議委員。日本EIMY研究所主任研究員。
現在、天栄村湯本を拠点に自然環境調査や獣害対策アドバイザー、環境教育プログラムの提供などを行う「湯本森・里研究所(ゆもりけん)」の設立準備中。

年中行事

端午の節句は旧暦なのです

去年の6月。
湯本では端午の節句を旧暦で祝うため、
1か月ほど遅くなっています。

近くの田んぼからショウブをもらってきました。

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このようにヨモギとショウブをぶら下げて飾ります。

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うちではこいのぼりは新暦の5月5日から旧暦の5月5日まで
飾ることにしています。

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ほかの家でも飾っていました。

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もともとはこうして茅屋根の下に括りつけていたそうです。

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年中行事というのは旧暦の日付で決まっているものが多く、
それを新暦でやろうとすると季節感がずれてしまったりして
違和感があるものが多いですね。

旧暦の文化を大切にしている湯本の風習は
風情があってよいなと、毎年思います。

つづく

冬の年中行事

冬の年中行事といえば、湯本では
さいの神やお日待ち講、初午などが残っています。

今年はうちがお日待ち講の当番、「当元」だったので、
会場準備などをやりました。

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以前は当元の自宅でやったそうで、
ふるまい料理なども作ったりと大変だったそうですが、
現在は集会所で、折り詰めで、かなり簡略化されています。

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お供えの内容と置き方も、次回のために写真で残しました。

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神主様を呼んで、祝詞を上げてもらったります。

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初午(はつうま)は、各家々でやる行事。
氏神様に錦の旗を飾って、子どもの成長を祈ります。

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春はまだか…

つづく

湯本温泉八幡神社例祭

11月15日は、湯本の温泉八幡神社(ゆぜんさま)の例祭です。

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五反旗の先には菊の花が飾られます。

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湯本の温泉に感謝するお祭りですが、
湯本幼稚園の七五三参りも兼ねています。

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うちの子もお参りしました。

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祈祷が終わったら集まった人たちに餅まき。

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自分たちの集落の温泉を守るためのお祭りなので、
まったく対外的に告知したりしていません。
でもこういうことがいちばん大事なんですよね。

地域に生きるということは、こういうことなのだと思います。

つづく

お盆と虫流し

湯本ではやはりお盆は特別です。
特別といっても、お盆休みで海外に行くなんてもってのほか。
ご先祖様をお迎えしなければいけません。

わが家の盆飾り。
山から篠竹をとってきて、
ワカメとそうめんをたらします。

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14日は迎え盆、16日は送り盆です。
見晴らしのよい場所にある湯本の墓場。

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わが家の墓。
土葬のころのつくりです。

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周囲には集落のご近所さんや、親戚の家ばかり。
こういう場所で眠れるよう、
死ぬまで粗相を起こさないように気を付けます。

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20日は虫流し。
害虫除けの行事ですが、
各家の盆飾りのお焚き上げという意味合いもあります。

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イナゴなどを小屋に入れ、
火をつけて川に流します。

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これが終わると、湯本は一気に秋めいて・・・
来なかったですね。今年は。

つづく

馬頭観音祭ときゅうり天王

7月第3土日は馬頭観音祭です。
その数日前に旗立て。

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このお祭り、ほんと何年前からやっているんでしょう。

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いちばん古い旗は大正時代ですし、
馬頭観音座像は鎌倉時代ですし。

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そしてこれもいつからやっているのか、
きゅうり天王。

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青年会が休止してからめっきりやる人が減りましたが、
わたしが来た時にはすでに先客が2名いたようです。

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翌日の本祭に合わせて、会津ザベリオ高校の生徒たちが
今年も古民家智恵子邸で出店を開いてくれました。

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稚児行列。
毎年子どもらの他のイベントと重なるので、
参加者が心配でしたが、開催できてよかったです。

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その後は観音堂で護摩焚き供養。
この天井画も江戸後期と推定されています。

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今年からはわたしは戸主として護摩焚きに参加。

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般若心経を唱えながら、
自分もこの湯本の歴史に組み込まれていくのを感じました。

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そして息子のためにもこの地域を残していかないと。

つづく
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