この冬は警備が一人体制のうえに郵便配達を始めて、
休日という日がほとんどなく、
精神的なゆとりがなくなっていました。

そんななか、東北大の恩師に相談をするために連絡を取ったら、
「いま川崎町で若者が新しいプロジェクトをやっているから、
そこで刺激をもらってくるといい」と言われました。

恩師のところでいろいろお話をした後に、
川崎町へ。

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川崎町では以前から「川崎町の資源を生かす会」が活動しており、
わたしも交流がありました。

そこへ地域おこし協力隊と東北大学の研究者が来て、
「食料とエネルギーの自給が可能なコミュニティの形成」を目指す、
「百」という組織を立ち上げました。

この日川崎へ着いたのがちょうど夕飯時で、
いきなり夕食に混ぜてもらったのですが、
彼らの勢いと熱意に圧倒されました。

みな海外での滞在経験も豊富で国際感覚もあり、
話すことはとてもロジカルです。

そんな彼らが東北の山村で、自給コミュニティ形成に着手する。
わたしはなんだか新しい時代が始まる現場に、
たまたま居合わせた凡人、といった感覚になりました。

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そこでわたしが研究していた里山の歴史について少し話したのですが、
これにかなり関心を寄せてもらい、
また植物の知識なども彼らが必要だということで、
今後もちょくちょくお邪魔して、
プロジェクトに関わっていく約束をしました。

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川崎町は、湯本に似ている部分が多いんですね。
温泉があるし、雪が多いし(今年は雪不足でしたが)、
別荘地もあるし、都市からの距離も似たようなものです。

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とにかく彼らの勢いと熱意がすごいです。
すでに町内の山林を買取り、
そこの木を使って
ゲストハウスを建設する準備を始めています。

「失敗するはずがない」と断言していました。

気持ちがふさぎがちな昨今でしたが、
ここで受けた刺激はかなりのもので、
心が揺さぶられましたね。

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元気をもらいに、
これからもお邪魔したいと思います。

つづく