9月。
休耕田を整備し、いつでも作付できるように維持する、
中山間直接支払制度湯本部会の草刈りです。

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草刈りしている人たちの手前に、ピンクの花が見えるかと思います。

こちらにも。

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これはエゾミソハギという野草で、
湿地に生えます。

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お盆頃からお彼岸頃まで、こうした美しい花を咲かせます。
以前からこの休耕田に生えているのを見つけていたので、
中山間の作業のたびに、みなさんにこの花を残すようにお願いしてきました。

これを勝手に「休耕田にミソハギをプロジェクト」と名付けています。

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今年で3年目なのですが、いよいよ増えてきて、
ある田んぼは半分くらいがこのミソハギで占められるようになってきました。

国道に車を停め、この花の写真を撮影する観光客も。
プロジェクトの成果が上がりつつあります。

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エゾミソハギは在来種ですし、この休耕田にはタヌキモの自生もあり、
景観づくりだけでなく生物多様性保全にも役立っています。

ちょうどこの花が生える田んぼは水はけが悪く、
農業機械が入りにくいために耕作放棄されていたのですが、
エゾミソハギのように湿地性の植物にはうってつけの環境なわけです。

来年以降もどれだけ増えるか、楽しみです。

つづく