11月22日-23日,湯本の古民家智恵子邸にて,
「つげ義春が愛した岩瀬湯本・二岐温泉フォーラム2015」
を開催しました。

昨年も今年も広報がイマイチだったのですが,
事前の問い合わせが昨年より多かったため,
会場は広めに準備。

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昨年の「つげ展」で使用したパネルも展示しました。

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いざ開場してみますと,あれよあれよとお客さんがきて,

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準備したスペースは満員に。

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今年のフォーラムの内容は,
①湯本で昭和30年代に撮影された教育映画
『先生行かないで』の上映会
②講師陣による講演会
③ガロの元編集者,高野慎三先生による講演
④講師陣+福島中央テレビの佐藤崇報道制作局長による
つげと湯本についてのパネルディスカッション。
の四本立て。

『先生行かないで』の内容は,いま伝承館で行なわれている
展示会で触れていますので,ぜひお越しください。

湯本の風景や,エキストラで参加している住民がいることから,
会場は大盛り上がり。
ラストには涙するひともいました。

続いて,富田淳氏によるつげ作品の関連図書紹介。

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このあと,私の手抜き発表「山峡の四季~カメラが捉えた湯本の風土」。
(割愛)

休憩を挟み,メインイベントの高野先生による講演会。

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つげと公私ともにお付き合いのある先生だからこそ話せる内容に,
つげファンのひとも,湯本のひとも聞き入っていました。

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パネルディスカッションでは,つげが湯本を「見出した」のと
ほぼ時を同じくして宮本常一によって「見出された」大内宿との比較などから,
つげファンを魅了する湯本・二岐の独特の魅力などが議論され,
今後の地域づくりのヒントがたくさん語られたと思います。

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ツアー参加者はその後,湯口屋旅館に宿泊+交流会があり,
そこでも活発な意見交換が行なわれました。

高野先生とのお話の中では,
つげファンのミュージシャンが多いということから,
何かできないかと。

さらに根っからのつげファンの一般参加者の方は,
「つげファンはみな引っ込み思案なので,「フォーラム」では
参加しづらい。フォーラムと並行してファン向けの「オフ会」を
開催するという形なら,多くのファンが参加しやすいのでは」
との意見も。

こういうのは,実際にファンの人と話さないとわからない部分でした。

来年へ向けたイベントのアイデアも出てきましたので,
ぜひお楽しみに。

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翌日はつげゆかりの湯本地域の散策。
小雨が降る天気でしたが,
このしっとりした感じがつげフォーラムには合っていると思います。

ご参加いただいたみなさま,ご協力いただいたみなさま,
ほんとうにありがとうございました。
とても充実したイベントとなりました。

来年もご期待ください!

つづく