きもち金持ちのむらから ~天栄・湯本 でどやま物語~

「きもち金持ち」とは、薪がたくさんあると寒い冬も心豊かに暮らせるという意味。自給自足、相互扶助が残る農山村の「豊かさ」を表しています。

Author:星 昇(ほししょう) 旧姓富田。

福島県の山の中で里山再生、地域活性化、子育てしてるアラフォー。職業は写真館、警備員、郵便配達員、水道検針員、自然観察指導、農業、講演など。専門は植物分類学、里山史。天栄村文化財保護審議委員。日本EIMY研究所主任研究員。
現在、天栄村湯本を拠点に自然環境調査や獣害対策アドバイザー、環境教育プログラムの提供などを行う「湯本森・里研究所(ゆもりけん)」の設立準備中。

湯本じゃまな木切っ会で小学校の枝払い

湯本小学校から、湯本じゃまな木切っ会に依頼が来ました。
サクラの木の枝払いです。

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新入会員も加わって、少しですが活動が活発になっています。

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活動の一番の受益者は、彼らかもしれないですが。

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つづく

来年はどこへ向かうのか

大晦日です。
一年早すぎてわけわかりません。

2018年の私的3大ニュースですが…
1、郵便配達の仕事を始める
2、実家の両親が管理人という形で、古民家シェアハウスが地味に始動
3、体重が80キロを切る

この3点でしょうか。
非常に小粒というか、低迷の一年ということが表れています。

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1の郵便配達の仕事ですが、10月から始めました。
もちろん生活のためです。

これまでも大して仕事のない写真館や、
いつ出動がかかるか気が気でない警備会社の駐在員をやっていましたが、
それだけではさすがに生活が厳しく、
それらに追加する形で、週2日、配達をすることになりました。

実はそれを始めるのとほぼ同時に、2人体制だった警備が、
1人体制になり、自宅待機は週6日になっていました。
それに2日間の郵便配達で、週8日働くという、
意味不明な状況に。

実際には契約上の警備の勤務日数は15日/月で、
それ以外の日は出動があったら緊急出動扱いとなっているので、
労基法上の問題はないのですが、精神的には落ち着きません。

メリットといえば、酒が飲めなくて健康的で、
いやな酒席も堂々と欠席できることくらいでしょうか。

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郵便配達の仕事自体は、配達先に知人が多いですし、
地域に必要な仕事なので大きなやりがいを感じます。

そして郵便局で働くということは、
仕事自体が少ないこの地域にあって、花形です。
ですから、地元の人から
「昇君、局で働けるようになったんだって?よかったなぃ!」
と、何人からも言われました。

しかし、わたしはそう言われるたびに、寂しい気持ちになります。
なぜかと言えば、一般の企業に勤めることは望んでいなかったからです。
誤解のないように説明しておきますが、
それは郵便局の仕事だからというのではなく、
それがトヨタや電通や、国家公務員だとしても同じです。

東北大の研究員の任期が切れた後、地元企業の人や他の地域の人から、
「うちで働いてくれ」と仕事に誘われました。
中にはこれまでの経験を活かせる仕事、
とくに文化行政に関係する職場からの誘いには大きく心が揺れましたが、
そういうものはすべて断って、湯本で農業に挑戦したり、
NPOの立ち上げをしたりしてきました。

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はっきり言って、企業に勤めるのは楽ですし、
その方が生活は安定します。
でも、私がいちサラリーマンとしてここで暮らしたところで、
衰退が目に見えていた湯本の状況を好転させることはできません。
なりわいを生み出したり、地域おこしを担う新しい組織を作ることが、
縁あって湯本に住むことになった私のやるべきことと思って、
これまで試行錯誤をしてきました。

それがいよいよ限界になってきたということ。
それのどこが、「よかった」のでしょうか。
そして、「よかった」と言った人たちは、
もちろん本気で私の生活を心配して言ってくれたのだと思うのですが、
結局私がやろうとしていたことは、
きちんと理解してくれてはいなかったのだなと思ったのです。
寂しい。

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NPOさえ立ち上げれば、地域活性化を仕事にできるかもしれない。
いろいろなことができるだろうなと思った時期もありましたが、
結局のところ組織をマネジメントする能力などわたしにはなく、
現状維持が精いっぱいです。

まあこんなネガティブなこと書いても誰も得しないので、
少しよいことを。

2の古民家シェアハウスです。

湯本には当然旅館があるわけですが、
高校生や大学生がボランティアや研究で来た時には、
どうしても宿泊費がネックになります。

これにはいつも頭を悩ませていたのですが、
集落にあった空き家を学生の簡易宿泊施設や、
若者向けのシェアハウスとして利用できないかと考え、
今年になって、私の実家の両親に管理人になってもらう形で
整備しました。

実績として、馬頭観音祭のときに来た高校生ボランティアの
宿泊先として利用してもらいました。

これをきっかけにして、集落や旅館に迷惑をかけない形で、
若者が気軽に地域に入ってもらえるようになるといいなと思います。
今後も両親とともに制度作りを進めていきたいです。

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3の体重減少も、非常に個人的なことですが、まあいいことでしょうか。

実はこの体重減少には理由があります。
私は湯本に来る前にストレス性の下痢と不眠がひどかったため、
いろいろな薬を処方されて飲んでいたのですが、
湯本で暮らして徐々にこの薬が種類・量ともに減り、
今年の夏にいよいよ下痢止めだけになりました。
するとこれまでなかなか抑制できなかった食欲が減退し、
体重が減ったのです。

主治医にそのことを話したら、
たしかにこれまで飲んでいた薬の中に、
食欲が過剰になるものが含まれていたそうで。

湯本に来てから18kg以上体重が減り、
20歳のとき以来19年ぶりに80kgを下回りました。

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それでも腹がぶよぶよしているのは、
脂肪より筋肉が減ったからでしょうか。

この冬は息子もスキーをやる気満々ですので、
一緒にたくさん動きたいと思います。

ネガティブになりがちな昨今ですが、
家族との日常が救いです。

来年はどこへ向かうのか。
それは自分の心の持ち方しだいなのでしょうか。

更新も不定期、ネガティブなことも多いこのブログを
ご覧いただいたみなさまに感謝しつつ、
来年も腐らず進んでいきたいと思います。

つづく

今年も全国2番目の紅葉

湯本も紅葉は遅れましたが、
色づきは例年通り素晴らしいものでした。

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わたしは湯本の紅葉を説明するときにいつも、
「全国2番目に美しい紅葉です」と言っています。

もちろんわたしの経験上の2番目という意味なのですが、
1番は山形県の月山周辺の紅葉です。

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針葉樹が少なく広葉樹が多いという特徴は一緒なのですが、
谷の深さが、月山は湯本の倍くらいあります。
その差で、湯本は全国2位。

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ここが紅葉の名所として取り上げられることはないので、
たまたま通ったと思われる観光客が、
車を止めて紅葉に見入っているところをよく見かけます。

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案外、インスタグラムとかで一気にブレイクする可能性とか
あるのではないでしょうかね。

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だれかインスタで…

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自分もアカウント持っているの忘れてた…

つづく

ファミリアと過ごす最後の秋

10月下旬、今年は紅葉が遅かったですが、
だんだんと山も色づいていきました。

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11月にファミリアの車検が切れるので、
車検を通すか、乗り換えるかを考え、
この夏に原因不明のエンジントラブルで
鳳坂峠途中で動かなくなったことから、乗り換えを決断。

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紅葉の羽鳥湖高原で記念撮影してきました。

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6年間乗りましたが、いろいろDIYで直したりして、
買った時よりきれいになっています。

でも17年選手で、見えないところにいろいろガタが来てました。

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デザインは次に乗る車よりかっこいいと思っています。

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ファミリアはこのあと名前がアクセラへと変わって
現在も人気車ですが、
この最後のファミリアは不人気で、めったに見かけませんでした。

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でもおかげで中古が安く、どこへでも気兼ねなく行けたのはよかった。
けっこう無理させました。
おつかれさま。

さて、こちらは埼玉県の武蔵丘陵森林公園。

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の入り口の向かいにある中古車屋。

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次の車は、黄色です。

つづく

古民家フォルクローレコンサート

NPO法人湯田組の総会で
「今年はコンサートを重点的にやろう」ということになり、
10月は県内を拠点に活躍するフォルクローレグループ
「ラ・パス」のみなさんをお迎えして、
古民家で南米音楽コンサートを開催しました。

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おなじみの「コンドルは飛んでいく」などのほか、
日本の民謡、ポップスなども演奏していただき、
とても盛り上がりました。

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そしてお調子者がひとり飛び入り参加…

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古民家と地球の反対側がつながった瞬間でした。

つづく

幼小連携で湯本っ子まつり

10月。
湯本小学校の子どもたちが、地域の人たちをおもてなしする
「湯本っ子まつり」です。

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昨年から湯本幼稚園が併設となって、
幼稚園児も参加しております。

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校庭で簡易かまどを使ってカレー作り。
子どもたちも火おこしなどお手の物で感心します。

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いただきますのあいさつは幼稚園児。

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こういう世代間交流があったり、
必ず何かの責任ある役が回ってくるというのが、
へき地校、少人数校の教育環境です。

絶対に失ってはいけないものだと思います。

つづく

湯本塾の「馬尾滝と温泉だ」ツアーで案内人

湯本塾実行委員会で開催したツアーで案内人を務めました。
1年ぶりに、河内川森林軌道跡を通って、天栄村最大の滝「馬尾滝」へ。

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途中、「ホソバノツルリンドウ」を見つけました。
8年前にこぶならのそばで見かけた以来で、
こんなところで会えるとは思っていませんでした。

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こぶならの近くのものはその後見かけなくなってしまったので、
なかなか神出鬼没な植物です。
観賞価値も微妙なので、盗掘とかではないと思うのですが。

けっこう危険なところもありますが、参加者のみなさんがんばりました。

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川を渡渉すること2回。

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滝手前の事務所跡と、トロッコの廃車体です。

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滝までやってきました。

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滝の横でフタマタアザミが見ごろでした。

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花が小さいしひょろひょろ育つので、
相変わらず写真にしづらい植物ですが…

このツアーには5歳の螢も参加させました。

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険しいところもありましたが、最後まで嫌がらずに頑張りました。
親子で湯本を楽しめるようになるといいなあ。

181001_湯本塾馬尾滝民報

新聞記者さんも同行され、記事にしていただきました。

つづく

秋いろいろ

写真がたまってしまったので、まとめていきます。
9月、鏡石町の田んぼアートを見に行きました。
今年は「うさぎとかめ」だそうです。

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稲刈り後はイルミネーションが始まっているはずなので、
近いうちまた親子で見に行きたいと思います。

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今年は山のキノコが不作と言われていたのですが、
晩秋になって一気に追いついてきたそうです。
キノコ採り名人からいただいた、天然のマイタケです。

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天ぷらもおいしかったです。

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台風もひどかったですね。
湯本も降水量自体はそれほどでもなかったのですが、
短時間に大量に降ったせいで、「いでり沢」があふれました。

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集落の融雪溝に土砂が詰まっていまい、大変でした。

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わが家の被害は…車のシートが飛んだだけでしたが。

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この冬は暖冬ということですが、
まったく気候はどうなるか読めないですね。

だからこそ色々な祭りや年中行事があるわけですが。
地域にいるとそういうことのありがたみがよくわかります。

つづく

高校生の植物調査のお手伝い

わたしが9年前に湯本に移住するきっかけをくれた
岩崎雄輔君という哺乳類の研究者がいるのですが、
彼は今、会津にある高校で先生をやっていて、
ここ何年か続けて、湯本に生徒たちを連れてきて、
ボランティア活動や調査をやってもらっています。

今年は半年かけて湯本の集落周辺のフロラ調査をしてくれました。

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調査中にはサンショウウオの幼生も観察。

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フシグロセンノウや

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アズマレイジンソウ、

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シデシャジンなどが、集落周辺の夏に特徴的な花です。

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マメ科のホドイモの花は、今年初めてきちんと観察しました。
変な形。

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野外から戻ってきたら智恵子邸で同定作業。

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調査結果は湯本文化祭でポスター発表してくれました。

こんなふうに湯本を学習の場として役立ててもらえるのは
ありがたいことですね。

つづく

湯本温泉共同浴場「おもで湯」の掃除

ご無沙汰しておりました。
ブログ用写真を見直していたら、
6月の写真で記事にし忘れていたものを見つけました。

わたしの住む湯本集落では、
持ち回りで「小走り」という雑用係が回ってきます。
その記録帳を「出越未進帳」と呼びます。

「未進」というのは罰金のことで、
集落の共同作業を休んだ家が課せられる罰金です。
昔の罰金帳が、現在の小走りの記録帳になっているようです。

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小走りは配布物を隣組長に届けたり、共同浴場の掃除が仕事です。
ちなみに「隣組」も、日本史で習ったあの隣組です。
湯本ではまだ自治組織として存続しています。

風呂掃除は小走り当番期間10日間のうち3回以上と決められています。
お年寄りの独り暮らしの家では大変ですが、
わが家のように家族がいる家では問題なくこなせます。

一般家庭より大きな風呂なので大変といえば大変ですが、
小走りが回ってくるのは年に2回、風呂掃除が6回ですから、
毎日自宅の風呂掃除をして、風呂を沸かす手間が省けると考えれば、
かえって恵まれていると思うんですけどね。
なぜか湯本の人は共同風呂の掃除が大嫌いです。

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このように自分たちの手で管理していて、
自宅の風呂として使っているので、当然のことながら
よそ者は入浴禁止です。

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日帰り温泉目当てのお客さんに
「なんで入れないんだ」と文句を言われることがあるのですが、
自宅の風呂に知らない人を入れないのと同じです。

お客さんはこの足湯をご利用ください。
こちらも小走りが清掃しておりますので。

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もちろん湯本の温泉宿では日帰り入浴もやっています。
時間帯によって受け付けていない時もあるので、
事前にお問い合わせしてからお越しください。

つづく
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