きもち金持ちのむらから ~天栄・湯本 でどやま物語~

「きもち金持ち」とは、薪がたくさんあると寒い冬も心豊かに暮らせるという意味。自給自足、相互扶助が残る農山村の「豊かさ」を表しています。

Author:星 昇(ほししょう) 旧姓富田。

福島県の山の中で里山再生、地域活性化、子育てしてるアラフォー。職業は写真館、警備員、郵便配達員、水道検針員、自然観察指導、農業、講演など。専門は植物分類学、里山史。天栄村文化財保護審議委員。日本EIMY研究所主任研究員。
現在、天栄村湯本を拠点に自然環境調査や獣害対策アドバイザー、環境教育プログラムの提供などを行う「湯本森・里研究所(ゆもりけん)」の設立準備中。

馬頭観音祭 その3 お祭り当日

7/19、いよいよお祭り当日。
前日の打ち上げのアルコールが残りつつも、
青年会の出店の準備をしました。
 
しかし開店直前から、別の仕事(本職のほう)があって、
1時間ほど中抜け。
ほんとすみません。
 
戻ってくると、もう出店がはじまっていました。
 
これはくじ引き。
もれなくおもちゃが当たります。
 
観音祭り1
 
子どもたちに大人気。
 
私は焼きそば担当でしたが、
となりの焼き鳥がものすごくうまそうです。
 
観音祭り2
 
お昼を過ぎると、いよいよこのお祭りのいちばんの見どころ、
御神白馬と稚児行列による練り供養がはじまります。
 
観音祭り3
 
お坊さんの後ろを、ほら貝、太鼓、旗持ち、白馬、稚児行列とつづきます。
 
観音祭り4
 
子どもたちがりりしく歩きます。
集落を一周して、練り供養は終了です。
 
そのあと、観音堂のまわりに人が集まりだしました。
住職による護摩焚きがはじまります。
 
観音祭り5
 
炎の上には、一面の天井画。
 
観音祭り6
 
住職に合わせてお経を読み上げます。
 
護摩焚きが終わると、用意してあったお餅が撒かれます。
 
観音祭り7
 
このお餅を食べると、何かご利益があるとか。
 
午後4時、お祭りの全行程が終了しました。
出店をかたづけて、青年会も解散です。
 
半分くらい写真を撮っていたのですが、
それでもけっこう体力的にきつかったです・・・
お祭りって、手間がかかるんですね。
これを続けていくということは、すごいことです。
 
つづく

馬頭観音祭 その2 宵祭り

しばらく更新をさぼってしまいました。
仕事したり、休んだりしていました。
 
さて、7月18日。今日は宵祭りです。
湯本の集落の中を、神輿が練り歩きます。
 
宵祭りはいまから20数年前、当時の青年会で始めたものだそうです。
新たな伝統というわけです。
 
これがその神輿です。
まずは担ぎ棒を取りつけます。
 
宵祭り1
 
そして、満願寺の住職によって祈祷がおこなわれます。
 
宵祭り5
 
いざ、神輿スタート。
 
うわ、きつい!
 
ちょっと、きついよこれ。うわー。
 
宵祭り2
 
ちょっと休憩・・・ではなくて、
途中で何度も止まってはお神酒をくばります。
当然自分も飲むわけで・・・
こうなりますわな。
 
宵祭り3
(HMさん撮影)
 
しかし、飲んでまた神輿担ぐのはさらにきつい・・・
ひー。
 
宵祭り4
(HMさん撮影)
 
1時間ほど練り歩いたのでしょうか、ほんとにきつかった・・・
 
そのあとは集会所で、青年会の飲み会となりました。
いや、もうあんまり神輿のあとから記憶がないです。
 
お祭りの本番は明日なんですよね・・・
 
つづく

馬頭観音祭 その1 旗立て

7月18・19日は、満願寺の馬頭観音祭でした。
お祭は青年会が主体になって、準備や運営をします。
 
まず、お祭の3日前、15日に「旗立て」がありました。
満願寺の境内に、五反旗を立てる作業です。
 
朝4:30集合。(寝坊して10分ほど遅れました・・・)
 
旗立て1
 
朝日がさしてきました。
旗ざおにロープをかけ、まずはゆっくりと倒します。
 
旗立て2
 
かなりの高さがあります。
 
旗立て3
 
これに旗をかけていきます。
 
旗立て4
 
先端には、杉の枝とヨシが飾られます。
これを「ギリ」と呼んでいます。
 
そしてロープを引っ張り、旗を立てます。
 
旗立て5
 
これを4本立てます。
 
旗立て6
 
完成。
 
旗立て7
 
いよいよお祭が幕をあけました。
怒涛の週末が待ち受けています・・・
 
つづく

きゅうり天王

7月14日はきゅうり天王でした。
 
といっても意味不明ですね。
いや、わたしもよくわからないままで参加しました。
須賀川市のホームページに少しくわしく載っています。
 
須賀川ではけっこう大きなお祭りのようですが、
湯本では青年会のメンバーだけでおこないます。
 
夜7:00、満願寺に集合です。
祠にろうそくがともされました。
 
きゅうり天王1
 
みんなきゅうりを2本ずつ持ってきています。
わたしは大家さんからいただきました。
 
きゅうり天王2
 
上のほうに足が写っていますが、これはちゃんと人の足です。念のため。
祠にきゅうりをお供えして、二礼、二拍手、一礼。
 
きゅうり天王3
 
なぜかこの写真を撮るとき、祠の横の何もないところで
デジカメの「顔認識機能」がはたらいたんですよね。
さっきの足よりこわいですね。
 
次に火をおこして、「鳥追い」をします。
 
きゅうり天王4
  
全員で「おー!」と叫びます。
  
お供えしたきゅうりのうち1本ずつ持ってきて、
火を囲んでお神酒といっしょにいただきます。
  
最後にまた鳥追いをして、終了。
さて、不思議な「きゅうり天王」でした。
  
そのあとは集会所で飲み会となり・・・
翌日4:30からの「旗立て」に遅刻しました・・・
  
つづく

天井画展シンポジウム

現在開催中の
「湯本満願寺馬頭観音堂天井画展」の、
関連シンポジウムを開きます。
 
89b728cc.jpg

 
私が司会です。
 
つづく

湯本のインターネット事情

湯本に住むことになって、気になったことのひとつが
インターネット事情でした。
 
以前から住んでいたむさんが氏によると、
一般家庭にはまだISDNしか来ておらず、
一部の公共施設やレジャー施設で独自に光回線を引いているということでした。
 
やはり便利に越したことはない、ということで、
引越し前に、au(KDDI)が出している無線ネットワークアダプタを購入しました。
W05Kという機種。
auの携帯電話が使える場所なら、どこでも使えるアダプタです。
 
パソコン環境2
 
使い始めてすでに3ヶ月がたちましたが、やはりちょっと速度に不満が・・・
ISDNとほとんど違いがわからない程度。
 
そして今日ふと思い出したのですが、
このアダプタにはCD-ROMがついていました。
これは何のため?
 
W05Kは、Windowsにはじめから入っているドライバで使えてしまうので、
これまでこのCDは開封すらしていなかったのです。
 
CDに入っている、
「マルチポートドライバ」というのを入れてみました。
 
パソコン環境3
 
そしたら、速い速い。
YouTubeが問題なく閲覧できます。
 
はじめから使っていればよかった・・・
 
つづく

湯田のホタル

今日はホタルを探しに、先日紹介した湯田のあたりへ行きました。
 
午後8:30。
お、けっこういますね。
 
湯田ホタル1
 
この写真、昼間みたいですけど、本当は月明かりのみです。
 
ISO感度3200、F2.8、30秒。
これがフィルムなら、「相反則不軌」という特性のためにカラーバランスが崩れるのですが、
デジタルにはそれがあまりないようで、本当に昼間のように写ります。
 
ってことを考えましたが、内容と関係ないですね。
 
湯本の集落を入れて、夜っぽく撮ってみましょう。
 
湯田ホタル2
 
もういっちょ。
 
湯田ホタル3
 
なんだかヒトダマみたいです・・・
 
帰ろうとしたら、片足がひざまで水路にはまりました・・・
長靴はいてくるんだった・・・
 
家に帰ってきたら、玄関先にもホタルが飛んでました。
 
湯田ホタル5
 
ちょっと感動。
 
でも、靴の惨状を見て感動も冷めました。
 
湯田ホタル4
 
つづく

「えんがわ喫茶」という試み

仕事の一環として、喫茶店をはじめました。
その名も「湯本えんがわ喫茶」
 
とはいってもお金をとるようなものではなく、
気が向いたら立ち寄ってもらって、昔話でも聞かせていただく、
そんな「ゆるい」コミュニケーションスペースを作りたかったのです。
 
でもいちおう仕事ですから、ちゃんとした目的があります。
・湯本の人たちと打ち解けるため
・むかしの湯本の暮らしを聞かせてもらうため
・縁側を気軽なコミュニケーションスペースとして利用するモデルケースの提示
とまあ、こんな建前でしょうか。
 
むかし習字の先生をされていた、大家さんに看板を書いてもらいました。
 
えんがわ喫茶1
 
いい味出てます。
 
えんがわ喫茶3
 
テーブルはむかし使っていたソリに板を載せたもの。
いすはコナラの丸太です。
 
えんがわ喫茶4
 
低コストで、かなりエコ。
 
さっそくお客さんがきてくれました。
 
えんがわ喫茶5
 
つづく

ホタルはじめました

先日草刈をしたホタルの里で、
ヘイケボタルが飛びはじめました。
 
ホタル2
  
ピークにはもっととぶらしいですよ。
 
ホタル1
 
それにしても、ホタルの写真ってむずかしいですね・・・
 
つづく

湯本満願寺 馬頭観音堂 天井画展

湯本にきてからいろいろな仕事をしているのですけど、
ひさびさに学芸員っぽい仕事をしましたので、宣伝させていただきます。
 
以前このブログでもご紹介した、湯本の観音堂の天井画を、
仕事場である東北大学湯本分室で再現しました。

「湯本満願寺 馬頭観音堂 天井画展」
 
入り口はこんな感じです。
 
天井画展1
 
正面からは入れないようにして、いったん廊下を歩いてもらいます。
そこは、「むかしの湯本 写真展」の会場になっています。
 
天井画展2
 
むかしの写真は、湯本の人たちのハートをがっちりとつかんだみたいです。
みな、なつかしそうに話しています。
 
天井画展3
 
そして、メインの天井画展です。
どうですか?この迫力。
 
天井画展4
 
予算もないし、機材もないので、A3判にプリントして手作業で貼り合わせています。
一緒に働いている星さんが、とても器用で助かりました。
 
湯本に住んでいる人でも、観音堂の天井画をまじまじと見る機会は
あまりないそうで、みなさんその美しさにおどろいていました。
 
昔の写真で、知っている人を探しています。
 
天井画展5
 
天井画を見たり、お茶を飲んだり、昔話をしたり。
この場所を、気に入ってもらえたみたいです。
 
天井画展6
 
この展示では、湯本のひとたちに地域の魅力を再認識してもらうとともに、
東北大学湯本分室が(というか私が)どんな仕事をしているのかを、
知ってもらうことが目的でした。
 
今日が展示の初日でしたが、いい手ごたえです。
 
みなさんも、ぜひお越しください。
 
天井画展7
 
※不在の場合もありますので、事前にご連絡いただいたほうが安全です。
 
つづく
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